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【ぴいぷる】歌手・大月みやこ デビュー57年目、コロナ禍で改めて感じた「自分が歩いてきた道は間違ってなかった」 (1/2ページ)

 「この1年、私だけじゃないけど、歌い始めてからこんなに歌う機会がなかったのは初めてだったわ」

 デビュー57年目を迎えた大ベテランでも、このコロナ禍は経験したことがないほどの大事件だった。歌えないことで、さぞかしストレスもたまったでしょう?

 「それがね、私はどんなときでも『きっとよくなる』って思う性格なのよ。だから、あまり深く考え込まないの。これまでだって、いいことばかりじゃなかったと思うけど、振り返ってみても落ち込んだことがないの。この性格は割と気に入っているのよ」

 そんな彼女、コロナ禍の“ステイホーム”期間には何をしていたのか。

 「とにかく時間ができたでしょ。せっかくだから、10代後半からスタートした歌手人生で、今までの自分はどんな風に歌ってきたのかを掘り下げてみようと思いましてね。自分が歩いてきた道を順を追って全部聴き直したのよ」

 そうすることで、いったい何が見つかったのだろう。そう尋ねると、自信を持った答えが返ってきた。

 「今日までやってきたことは、決して間違っていなかったと改めて思えたの。だから、やっぱりこれからもきっとよくなるって思えるのよね」

 幼いときから歌が好きな少女が歌謡学校に通うようになったことでレコード会社の関係者の目にとまり、とんとん拍子でデビューが決まった。デビューは1964年、前の東京オリンピックが開催された年だ。

 「若いころの私は、とにかく歌えることが幸せで、ヒットを出すとか、テレビに出るとか、名前と顔を覚えていただくとか、そういうことにはあまり執着がなかったの。それが今のスタッフと出会ったことで、それだけじゃダメだって気づかされたの。もっと心に届けないといけないって」

 デビューして20年ほどたったころだった。「やればできる」と背中を押してくれるスタッフに出会えたことは、彼女を一回り成長させた。聴く人へ思いを重ねることができるようになったのだ。

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