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【玉袋筋太郎 玉ちゃんの酔滸伝】「センベロ」の聖地・立石を訪問 目が覚めたら自宅の玄関先…とことん人を酔わせる街だった (1/2ページ)

 先日、「飲兵衛の聖地」と呼ばれる東京都葛飾区の京成立石駅周辺へ飲みに行きました。これまでスナックや町中華屋さんではロケをしてきたのですが、今回の対象は「もつ焼き屋」。立石のもつ焼き屋は1000円あればベロベロに酔える「センベロ」の聖地なのです。

 私が本腰を入れて立石のもつ焼き屋に攻め込むことは、これまでありませんでした。なにせ立石は聖地ですから。私ごとき駆け出しの飲兵衛が、したり顔でその地に踏み入って酒を飲むなど「決して許されるものではない」という思いからの躊躇(ちゅうちょ)でした。

 情報過多の時代、雑誌やテレビのグルメ番組などではやたら「聖地」を安売りしています。その情報をうのみにして訪れるのはたやすいのですが、誰でも簡単に到達できるものが聖地なのでしょうか?

 先ごろ『千ベロの聖地 「立石」物語 もつ焼きと下町ハイボール』という本を読み、ますます「オレごときが…」と聖地が遠のいたのですが、縁があり、立石訪問のチャンスに恵まれました。生まれも育ちも立石の著者、谷口榮さんがナビゲートを受けてくれたのです。

 谷口さんの本は、そんじょそこらにある街の上澄みだけをすくったような本とは一線を画します。立石という街の成り立ちから、いかにして飲兵衛の聖地になっていったのかまでを、自身の体験と膨大な歴史的資料とで検証してくれた濃いめの1杯ならぬ1冊です。

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