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“大麻王”の利権めぐりマフィアたちのだましっぷりに興奮 映画「ジェントルメン」 (1/2ページ)

 全シーンを記憶し、登場人物の名前と顔を一致させ、頭の中で相関図を作り上げる。脳内でそんな処理ができる人にはたまらない作品だ。原稿書きとして確認を含めて2度見たが、癖のある登場人物のだましっぷりには何度も興奮できる。

 5月7日公開の映画『ジェントルメン』(ガイ・リッチー監督)。文字通りの紳士は出ないが、どんな悪党にも紳士の言い分がある。例えば大麻は人を殺さないがヘロインは人を殺す、と大麻のディーラーはヘロインのディーラーをさげすむ。どっちもどっちだが犯罪スタイルには明確な境目が存在する。

 ロンドンの大麻王、ミッキー(マシュー・マコノヒー)が引退するという情報が流れる。大麻栽培に適した広さがない英国で毎年50万トンもの生産量を誇る。生産から収穫、加工も冷凍で鮮度を保つ品質管理がウリで、そっくり受け継ぐことができれば巨大な蜜を味わえる。ユダヤ系大富豪、チャイニーズマフィア、ロシアンマフィア、私立探偵らが利権総額500億円の争奪戦に動く。

 進行も巧みだ。ヒュー・グラント演じる私立探偵が、集めたネタを大麻王に買い取ってもらおうとする中で物語は進む。『ノッティングヒルの恋人』などで甘いマスクを見せた俳優も一転、怪しげ。それがまた似合う。

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