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【シネマパラダイス】外国人労働者たちの覚悟と生きようを圧倒的リアリズムで描く『海辺の彼女たち』

 長編初監督作『僕の帰る場所』で一躍注目を集めた藤元明緒監督が来日した外国人労働者たちの覚悟と生きようを圧倒的リアリズムで描く。ベトナムから技能実習生として日本にやってきた、アン(フィン・トゥエ・アン)、ニュー(クィン・ニュー)、フォン(ホアン・フォン)の女性3人は1日15時間、残業代も休みもなく働かせる過酷な職場からの脱走を図った。ブローカーを頼りにたどり着いた場所は雪深い港町。パスポートや身分証を前の職場に預けたままの彼女たちは、不法就労という状況におびえながらも、故郷にいる家族のため、幸せな未来のために懸命に働き始めるが…。

 たびたび取り沙汰される技能実習生の実情が、心に深く響く。1時間28分。5月1日から順次公開。

 【ホンネ】生きていくことはなんて大変なのだろう。日本のもうひとつの顔に、自分に何ができるのかと無力さを突きつけられる。だが、今、知ることができて本当に良かった。 ★★★★(映画評論家・安保有希子)

 ★5つで満点、☆=星半分

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