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【酒井政利 時代のサカイ目】「イチケイのカラス」のWGB、「リコカツ」の米津玄師 ドラマに寄り添い彩る「訴求力の音色」 (1/2ページ)

 今期のドラマは全体的に視聴率に苦戦している。その中で2桁をキープしているのが『イチケイのカラス』(フジテレビ系)。竹野内豊、黒木華、新田真剣佑らが出演する法廷ドラマ。型破りな裁判官たちの正義が描かれる。

 これまでにない目線でのドラマ展開もさることながら、WGBの歌う主題歌『Starlight』も初回から注目された。「聞いたことのある声だけど、誰が歌っているのか」「黒木か?」「謎のユニット」とSNSでも推理合戦が盛り上がったが、正体は和楽器バンド。

 「ドラマスタッフと何度もやり取りを重ね、ドラマの世界観を最大限に際立たせるイメージに寄り添った楽曲制作を心がけて完成させた」というWGB。和楽器とデジタルサウンドのミクスチャーがこれまでの和楽器バンドサウンドとは異なる。普段は詩吟の歌唱法である節調を取り入れているが、今回は封印。新しい一面を見せている。

 「私たちの多岐にわたる音楽性やアーティスト像をしっかりと知っていただきたい」と、ボーカルの鈴華ゆう子。バンド名を伏せた理由は「せっかく多くの方に聞いていただける可能性があるのだから、先入観なく純粋に曲を聴いてほしい、ドラマの中でこの曲がすっと心にしみていくのが望ましい、そう思いました」と鈴華。

 「先行き不安な今の時代に、一筋の光明が差し込むような、そんな前向きな気持ちになれるすてきな曲です。新たな明るい未来のために、真実を追い求めるイチケイメンバーたちの思いを音楽という別の形で届けてくださる曲」と主演の竹野内。

 永山瑛太と北川景子が交際ゼロ日婚したものの、早々に離婚活動を始めた夫婦を演じる『リコカツ』(TBS系)。永山は航空自衛隊航空救難団のエース隊員。時代遅れの価値観で空回りする熱血ぶりは、古き時代の昭和の遺物のようで、SNSでも若い世代に揶揄(やゆ)されている。