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【これぞ男の時代劇 原田芳雄の世界を見たか】円熟期は“育ての親”役で存在感 印象深いのは「あずみ」と「どろろ」 (1/2ページ)

 復讐(ふくしゅう)の旅を続ける渡世人、大勢の敵を相手に暴れまわる浪人など、時代劇では独特の翳を感じさせるアウトローを演じることが多かった原田芳雄は60代以降、若い主役たちに強い影響を与える“育ての親”といった役が増えた。

 印象深いのが『あずみ』(2003年)だ。原田は江戸初期、戦争孤児たちを徳川の暗殺者として育てた“爺”こと小幡月斎。厳しい訓練を続けた、あずみ(上戸彩)はじめ10人の少年少女は大名暗殺の指令を受けていよいよ旅立ちというとき、月斎から隣り合った仲間を殺せと命じられる。それができなくては一人前の刺客にはなれないという過酷な試験だ。

 作品にはあずみの仲間として小栗旬、成宮寛貴、小橋賢児、永山瑛太らイケメンが多く出演。クライマックスで月斎は妖艶な化粧と華麗な着物姿でハイテンションな極悪ぶりを示す最凶の敵・最上美女丸(オダギリジョー)に捕らえられ、危機一髪。だが、原田ははりつけ台にくくりつけられても、傷つけられても、ハスキーな声と鋭い眼光で若者を圧倒する。

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