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【シネマパラダイス】すべてさりげなく琴線に触れる 「わたしはダフネ」

 母を亡くしたダウン症の女性が、残された父親とともに悲しみを乗り越え、再生していく姿を描く。ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞受賞。監督は本作が2作目のフェデリコ・ボンディ。ダフネ役のカロリーナ・ラスパンティは自身もダウン症で、本作で演技初挑戦。1時間34分。3日公開。

 明るく社交的なダフネはスーパーで働きながら両親と平穏に暮らしている。しかし母が急逝。ダフネは半狂乱になり、なだめる父親につらく当たってしまう。葬儀後、少しずつ本来の明るさを取り戻すダフネに反し、父親はふさぎ込むように。ダフネは父を母の故郷トスカーナへの旅に誘う。

 【ホンネ】時に子供のように感情の抑制がきかないが、ダフネの明るく率直な姿にわれわれもどんどんひかれ、癒やされる。父娘関係の変化、職場の人間関係や旅先でのエピソードなど、すべてさりげなく琴線に触れる。ユーモラスでパワフルな逸品。 ★★★★ (映画評論家・折田千鶴子)

 ★5つで満点、☆=星半分

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