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【ぴいぷる】石川吉元、アニメ音楽の最先端行く“音の仕掛け人” 「エヴァ」庵野秀明監督との縁 (1/3ページ)

 ■前職は意外な銀行員

 「気づけば、日本のアニメ音楽が世界のメインストリームにいた。かつては端っこだったのに」

 ジャパニメーション(日本製アニメ)の傑作「攻殻機動隊」シリーズ。その音楽プロデューサーとして知られるのがこの人。キャリア三十余年、業界の最先端を行く“音の仕掛け人”は、しみじみこう語る。

 「アニメのヒットのカギですか? 映像と同じくらい音楽が重要です。音作りに手間暇かけないと結果はついてきません」

 川井憲次や菅野よう子ら売れっ子作曲家。ジャズシンガーの伊藤君子や小山田圭吾ら実力派ボーカルを次々と抜擢し、斬新な旋律と映像を融合させ、アニメの可能性を追究してきた。

 「BGM、劇中歌、主題歌。各パートで今、最もふさわしいアーティストは誰か。想像を膨らませて選び出すのが、まず音楽プロデューサーとしての腕の見せどころです」

 意外なことに前職は銀行員という。実家は浜松市で代々続く寺でもある。

 「僧侶の姿しか見せたことのない父が実は若い頃、プロのバンドのギタリストで、祖父に連れ戻され、寺を継いだことを後から知りました。(私も)大学卒業後、いったん銀行に勤めたのですが、音楽会社へ転職するのだから、血は争えませんね」と笑ってみせた。

 中学、高校と吹奏楽部で金管楽器のユーフォニウムを吹き、深めた音楽の素養。好きなジャンルを生業として再出発し、まずは宣伝業務からスタート、音楽プロデューサーとなってから、培ったセンスを花開かせていく。

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