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【ぴいぷる】石川吉元、アニメ音楽の最先端行く“音の仕掛け人” 「エヴァ」庵野秀明監督との縁 (3/3ページ)

 「音はもちろん、声優探しもこだわりました」

 主演の声に歌舞伎界のホープ、市川染五郎と実力派女優、杉咲花の旬なカップル。脇を「鬼滅の刃」主人公、竈門炭治郎の声優、花江夏樹、「攻殻-」のヒロイン、草薙素子の坂本真綾で固める。「何とも豪華な布陣でしょう」と胸を張る。

 ■30年前に庵野監督と

 駆け出しの頃、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(今春公開)の庵野秀明監督が初めて指揮をした作品「トップをねらえ!」(1988年)の宣伝を担当した。

 「アニメについてよく2人で話していたら、(当時)彼(=庵野監督)が私のこの構想(=サイダー~)に興味を持ってくれてまして」と明かす。

 慌てて書いたとは言うが、実はそのときからあたためてきたものだった。「出会いから30年以上が過ぎ、同じ年に2人のこだわりの新作が公開されるなんて」と感慨深げだ。

 劇中歌は大貫妙子。「幅広い世代をつなぐ歌声は…と探したら彼女しかいなくて」。魂に響く歌声が心揺さぶる。

 ジャパニーズ・シティ・ポップのレジェンドを口説き、令和のアニメで蘇らせた“音の仕掛け人”は満足げに笑った。(ペン・波多野康雅 カメラ・寺口純平)

 ■石川吉元(いしかわ・よしもと) 音楽プロデューサー。1月8日生まれ。年齢非公表。浜松市出身。横浜国立大学経営学部卒業。銀行員を経て、ビクターエンタテインメント入社。傘下のフライングドッグで活躍。「攻殻機動隊」(劇場版「イノセンス」以降)、「コードギアス」シリーズなど大ヒットアニメの音楽製作を担う。新作「サイダーのように言葉が湧き上がる」は22日から全国公開。

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