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【ぴいぷる】映画監督・細田守 夏休みアニメの伝統を守りたい 最新作「竜とそばかすの姫」16日公開 (2/3ページ)

 そんな頃、出合ったのが、ディズニーのアニメ大作「美女と野獣」(1991年)だった。

 「衝撃を受けました。自分もいつかこんな作品を作りたい…。それまではどんなにつらくても辞めるわけにはいかない」。映画館を出るや、そう決意していた。

 その思いを忘れず、ずっと温め、昇華させたのが「竜とそばかす-」だ。

 ヒロインの女子高生・すず(17)は、幼い頃、母を事故で亡くす。母とともに歌うことが何よりも好きだったが、死を境に歌えなくなり、父との間にも溝が生まれていく。ある日、世界で50億人以上が集う巨大ネット空間、仮想世界〈U〉に「ベル」(すず)というキャラクターで参加し、歌を披露するや一躍スターダムに。そこに突然、竜が現れ…。

 「今という時代、『美女と野獣』の世界観をネット空間の中で描けないだろうか」

 そう考えた。

 「課題は、普段みんなが使っているネットの世界の内側を、どれだけリアルな映像で描写できるかでした」

 すず(美女)と獰猛な竜(野獣)の物語が展開するネット空間。息をのむ圧巻の映像がこれでもかと続く。

 「過去の作品で試してきたアニメ技術の集大成。ハリウッドの最新3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)にも負けていないはずです」

 「世界で戦えるアニメを作る」と覚悟を決め、業界大手「マッドハウス」から独立した齋藤優一郎プロデューサーと組み、「スタジオ地図」を創設した。それが10年前のこと。

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