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【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】デビュー3年で楽曲、人気は不動のものに 84年、アルバム「POSSIBILITY」が大ヒット (2/3ページ)

 これは、アルバムの宣伝コピーだが、もはや単なるオリジナルアルバムではなく、コンセプトを持った作品集だったことが垣間見られる。作曲家の林哲司は「収録曲で『北ウイング』の続編にこだわっていたのは島田さんでした。単にアイデアっぽい感じもありましたが…。ただ『北ウイング』とは違って、シングルではなくアルバムの収録曲ということもあったので、その時の自分のイメージで書いたというのが正直なところですね」と振り返るが、いざ、アルバムが発売されるやユーザーからは想像を上回る反響があった。

 アルバムの中で、康と林は『October storm-十月の嵐-』も手掛けていたが、「『ドラマティック・エアポート-北ウイングPartII-』は、康さんの書いた詞のほうが重要だったように思いますね」と林は言い切る。

 発売直後から大きな話題となったのはいうまでもなく、オリコンのアルバム・チャートでは初登場1位(84年10月22日付)にランクされ、2週にわたって首位の座に立った。しかも「発売してわずか3カ月足らずで、オリコンの年間アルバム・チャートでも18位にランクされるなどセールスも好調でした」(当時の販売担当者)。アルバムでも「初登場1位」を不動のものとした。

 この年、NHKが公表した「好きな歌手・タレント」(調査期間83年10月3日~84年11月9日)の結果では「好きな女性歌手」はトップが22・4%で松田聖子、2位は20・9%で森昌子。明菜は14・9%で3位だった。

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