記事詳細

「かっこいいおばさん」光浦靖子が、女性たちの憧れになる理由 (2/3ページ)

 「女オタク」や「おばさん」をテーマに執筆し、『我は、おばさん』(集英社)などの著書を持つ文筆家の岡田育氏も、光浦のファンだ。女性たちは、光浦のどんなところに憧れるのか?

 「私たちが光浦靖子さんに憧れる理由は、彼女の人生を見てきたからです。芸能界で独自の地位を築き上げ、実績を出す。雑誌やラジオ番組でお悩み相談に真摯に向き合い、時には厳しいコメントもする。憤りや悲しみ、世間とのズレについて赤裸々に綴り、趣味の手芸に没頭し、セカンドキャリアを見据えて留学に旅立つ。よく働き、よく学び、よく遊び、よくよく考えて、プロとして活躍し続けてきた、かっこいいおばさん。慕われるのは当然です。

 一方で私たちは、日本社会がそんな彼女をどう扱ってきたかも、ずーっと見てきました。バラエティ番組でブスと罵られ、まだ発言の途中なのに言葉をさえぎられ、調子に乗るなと笑われる姿を見て、『自分と同じ壁に阻まれている』と感じる女性も多いはずです。だからこそ彼女が望む通りの生き方を応援したくなるのです」(岡田氏)

 岡田氏は、光浦の最新エッセイ『50歳になりまして』で語られたエピソードのひとつが印象に残っているそうだ。それは、普段大人を「○○くんのお父さん/お母さん」というふうに呼んでいる近所の子どもたちが、独身子なしの光浦をなんと呼ぶべきかわからず、「お母さんじゃないもう一人の人ぉ」と声をかけてきたというものだ。

NEWSポストセブン

関連ニュース