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【テリー伊藤 狸の皮算用】ソフトボール上野投手のプレッシャー編 ケガ、引退危機克服して計389球 (1/2ページ)

 例えば、会社の命運がかかったプレゼンの当日、上司や得意先を前にして、すごいプレッシャーを経験した人も多いことだろう。しかし、オリンピック選手のプレッシャーは、その何倍、何十倍かもしれない。今回、特にソフトボールの上野由岐子投手にかけられたプレッシャーは、私たち凡人には計り知れないものがあるんじゃないか。

 先月27日、横浜スタジアムでソフトボール日本代表は2-0で米国を下して、前回実施された2008年北京五輪に続く金メダルを獲得した。この試合に先発した上野投手は6回途中から若手の後藤希友投手に救援を仰いだものの、7回に再びマウンドに上がり、胴上げ投手になった。

 ソフトボールは開会式に先がけて全競技のトップを切って試合をした。その2試合に上野投手は先発し、初戦の豪州戦では初回に押し出しで先制を許したものの、5回コールド勝ち、2戦目のメキシコ戦も7回途中まで2失点で10三振を奪う力投。延長8回のサヨナラ勝ちを呼んだ。

 開会式前の試合は、あとに続く他競技の選手たちにも影響を及ぼしたはずだ。私が五輪選手だったら、「自分のプレッシャーなんて上野投手に比べたらたいしたことはない」と感じていたと思う。

 北京五輪の柔道男子100キロ超級で金メダルに輝いた石井慧選手は「五輪のプレッシャーなんて、(国士舘大の先輩で男子柔道の監督の)斉藤仁先生のプレッシャーに比べたら屁の突っ張りにもなりません」の名言を残した。上野投手に対しても、同じような思いがあったんじゃないか。

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