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【鎮目博道 テレビ用語の基礎知識】「最終回」 テレビマンもスポンサーも「守り」に徹しているかぎり未来はない (1/2ページ)

 今回のテーマは「最終回」です。この連載が最終回を迎えるわけではありません。このところ人気番組が続々最終回を迎えていますよね。なぜ人気があるし面白いのに終わってしまうのだろう、という番組が増えています。終わらせるのはもったいないよね、と僕たちテレビマンも思います。

 今年の初めにこの連載で一度「番組終了」というテーマを書いたことがあって、その時に「なぜ人気番組でも終了するのか」の理由を2つ説明させてもらいました。

 ひとつは番組制作費を削減するため。もうひとつは番組の評価基準が変わったため。これは、簡単にいえば、高年齢層で視聴率をとっているような番組の存在価値が薄くなったということです。

 新たにもうひとつ理由を追加するとすれば「古い価値観やコンプライアンス的に問題のある番組の継続をスポンサーが望まなくなった」ということでしょうか。「この番組、今は面白がられているけれど、いずれ問題を起こしそうだし炎上しそうだから、もうやめましょう」ということです。

 いずれにしろ、僕が思うのは「人気番組が最終回を迎えるのを嘆くより、新しい形の番組がこれからどんどん誕生してくる時代の始まりだと思って喜んだほうがいい」ということです。番組制作もどんどん新しいチャレンジをするべきときです。

 なので全体的にはテレビ業界はこの傾向を前向きに捉えたほうがいいと思うのですが、気になることがふたつあります。

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