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【ぴいぷる】男子料理研究家・福本陽子 オトコの料理はやった者勝ち 予約の取れない料理教室で延べ6000人超え (2/3ページ)

 「『その人の持ち味が適材適所に配置されて素晴らしいですね』と言ったら、その会社の社長さん、大喜びでした」

 自営業の家庭に育ち、反抗期の時期も夕飯は必ず家族一緒だった。母が週末に作ったチキンライス、ナポリタン、ハンバーグのお子様ランチ、そしてクリームコロッケの味が、いまも記憶に残っている。

 「母は料理が上手で、教わった早朝のキッチンは楽しかったですね。年末の黒豆、栗きんとん作りも忘れられません」

 料理をしない父親が、母が不在のときに一度だけ作ってくれた“黒ごはん”も鮮明に覚えている。

 「前夜のすき焼きの残り汁にごはんを入れただけのものですが、父がキッチンに立っただけでもびっくりしたのに、おいしくて。天才かって思いましたね。料理って愛情の表現ですよね。私の心の中に温かく残っているものを、いろいろな方に体験していただきたいと思っています」

 旅行会社を経て、マーケティングの会社で住宅や都市開発のコンサルタントやキッチン関連商品などの開発に携わる。その業務で多くの主婦の話を聞き、夫とのコミュニケーションがうまく取れない寂しさを抱えていることを知り、「住宅がきれいでも、住む人の暮らしが充実しないと本当の幸せはない」ことを実感する。

 「男性が家族と一緒にキッチンに立ち、横並びになって同じ方向を見ながら話せば、いろいろものが共有でき、家族の会話も増えるのではないかと思いました」

 で、2010年、男性に料理の楽しさを知ってほしいと「メンズキッチン」をスタート。

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