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【編集局から】朝ドラ『おかえりモネ』にやきもきする日々 今一番必要なのは菅波医師の「手当て」

 「気仙沼編」に突入して、すっかり重くなったと評判のNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』。地元の人の役に立ちたいと宮城に帰ってきて頑張るヒロイン、百音(清原果耶)に対して、誰も彼もがすぐに「なぜ戻ってきた」だの「きれいごと」だのと、辛辣(しんらつ)な言葉をぶつけてきます。見ているほうもつらいです、ほんと。

 ただ、ドラマはすぐにヒロインを奈落に突き落したがる一方、大切なことも教えてくれます。

 劇中で、苦悩する登場人物の肩に、何も言わずにそっと手を添えるシーンがよく見受けられます。「私は、あなたに寄り添っているよ~」という意思表示でもあるのでしょう。

 ヒロインの恋人である菅波医師(坂口健太郎)は、医療行為を「手当て」というように、手を添えるだけでも随分と楽になることがある、と話していました。

 菅波医師自身、思い悩む百音の肩に手を添えようとしながらも、なかなかできないというもどかしいシーンがたびたびありました。手を添えるだけで癒やされることもあるでしょうに…。

 今は東京と気仙沼で遠距離恋愛中の2人。これだけ距離が離れていると手は届きようがありません。しかし今一番、百音に必要なのは、菅波医師の「手当て」でしょう。そんな風にテレビにやきもきする日々です。 (F)