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日本映画最後の巨匠、熊井啓監督作「黒部の太陽」など今、見るべき10本上映中 池袋の新文芸坐で19日まで (1/2ページ)

 東京・池袋の新文芸坐で、『黒部の太陽』などの名作で知られる熊井啓監督作品が10本連続で上映中だ。19日まで。

 16日には『海と毒薬』『千利休 本覺坊遺文』の上映と合わせ、両作品の主演俳優、奥田瑛二氏によるトークショーが予定されるなど、年齢を問わず映画ファンには見逃せない特別企画だ。

 熊井監督の死去から、はや14年がたったが、作品に描かれた世界は現在の日本映画界にとってますます重要な意味を持っている。

 それは1948年、白昼公然と行われた集団毒殺事件を描いた迫真の社会派映画『帝銀事件死刑囚』をはじめ、優れた文芸作品として高く評価された『忍ぶ川』『海と毒薬』など多くの貴重な映画を振り返れば、一目瞭然である。

 黒澤明が残した脚本を黒澤プロの強い希望で映画化した『海は見ていた』の制作経過からもわかるように、日本映画の巨匠たちが成し遂げてきた遺産を正統に引き継いだ最後の世代だった。

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