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【桂春蝶の蝶々発止。】京王線ジョーカー事件 映画を「悪者扱い」する稚拙脳は危ない テレビのワイドショーばっかり見ていると、本当のバカになる (1/2ページ)

 ハロウィーンの日曜日(10月31日)午後8時ごろ、東京都調布市付近を走行中の京王線車内で、24歳の男が刃物で70代男性を刺し、ライターオイルをまいて車内に火をつける事件が発生しました。

 男は映画「バットマン」の悪役「ジョーカー」のような扮装(ふんそう)をしており、「ジョーカーに憧れていた。この日のためにジョーカーの服を買った。殺せなくて悔しい」などと供述しているそうです。身勝手で許しがたい事件です。

 この手の犯罪が起こると、影響を受けた映画などが「悪者扱い」される風潮に違和感を覚えます。架空の世界の出来事と、現実の境界がなくなってしまう、犯罪者の「幼稚な思考」こそが問題でしょう。

 世の中の安易な「もう一つの犯人探し」の矛先を、文化的作品に向けることも、また「幼稚な思想予備軍」と私は言いたいのです。

 実は、映画「ジョーカー」が公開された2019年、「危険な映画なのでは?」と懸念する声が上がりました。そうした意見について、主演のホアキン・フェニックスは、米IGNに掲載されたインタビュー(10月3日)で次のように答えています。

 「ほとんどの人は、何が正しくて何がいけないかを判断することができると思う。それができない人間は、どんなものであれ自分の好きなように解釈する」「曲の歌詞を間違って解釈する人もいる」「何が起爆剤になるかは誰にもわからない」「君(記者)がこの質問するのもわかる。僕も(映画の問いを)投げかけなければならないと考えている」

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