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【1975 エンタメプレイバック】「原作重複」共倒れ懸念の2大映画会社が共同製作 パニック映画ブームの極めつけ「タワーリング・インフェルノ」 (1/2ページ)

 1970年代に流行した「パニック映画」ブームの極めつけともいうべき作品が、75年に日本公開された『タワーリング・インフェルノ』だ。

 簡単にいえば、高層ビルで設備の不具合から火災が発生するという作品。ビルの設計技師をポール・ニューマンが、消防隊のチーフをスティーブ・マックイーンが演じたが、この2人の共演というだけでも話題を集めた。それに加えフェイ・ダナウェイ、ウィリアム・ホールデン、フレッド・アステア、ロバート・ボーン、ロバート・ワグナー、O・J・シンプソンとスターが勢ぞろい。

 これだけの豪華キャストがそろったのも、ワーナー・ブラザースと20世紀フォックスという当時の2大メジャー映画会社が共同製作したことが大きい。

 で、なぜこの2社が共同製作に臨んだのか。実は当時、『タワーリング・インフェルノ』と『そびえたつ地獄』という高層ビル火災を描いた書籍が相次いで発表され、2社がそれぞれの映画化の権利を持っていた。

 しかし、同時期に同じような作品を作っても共倒れになるだけと判断した2社が1本の映画にまとめたのだった。

 さすがに2つの原作をまとめただけあって、上映時間も165分と長尺。後に『ゴールデン洋画劇場』(フジテレビ系)に初登場した際は2週にわけて放送された。

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