【坂上忍の白黒つけて何が悪い!】環境汚染訴訟の怖い実話、「今」という時代にドンピシャ 12月17日公開「ダーク・ウォーターズ巨大企業が恐れた男」 (1/3ページ) 坂上忍の白黒つけて何が悪い!
すこぶる痛快な物語であり、極めて怖い実話である。
主人公である弁護士の元に、農場主が依頼に訪れる。
農場が大手化学企業が垂れ流す廃棄物によって汚染され、飼牛190頭が変死したと言うのだ。
にわかに信じがたい話に、弁護士は一度は依頼を断るが、祖母の知り合いということから調査を進めると、飼牛だけでなく人間にも危害が及んでいたことを知り、大企業を相手取り7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏み切るのであった。
とまぁ、このようなストーリーなのだが…。
改めて裁判って、いったい何なんだろうと。勝つためなら何でもアリなんだなと。真実の追求というよりは勝負ありき。
正義が勝つとはかぎらない世界。正直、怖さしか感じませんでした。
だって、結果的に10年以上の歳月を費やすことになるわけですよ。
主人公の弁護士を演じるのは演技派、マーク・ラファロ。
『スポットライト 世紀のスクープ』での名演が記憶に新しいですが、今回は同チームとともにプロデューサーにも名を連ねております。
しかも、ラファロさんはプライベートでも環境保護活動を積極的に行っていることから、本気度が違います。