皆川おさむ「黒猫のタンゴ」で260万枚の大ヒット

「ひばり児童合唱団」のバトン受け継ぎ

2010.02.16


今は合唱団の子供たちの成長が励みの皆川さん【拡大】

 1969年、♪きみはかわいい ぼくの黒ネコ…♪の歌い出しだけで50代から上は誰もが口ずさめる『黒猫のタンゴ』(フィリップス)を歌い、260万枚の大ヒットを飛ばした皆川おさむ。当時6歳だった。

 歌が好きで3歳から「ひばり児童合唱団」に入団。『黒猫のタンゴ』のヒットはちょうど《ヤン坊マー坊天気予報》のCMソングを歌っていたとき。「歌のうまい男の子がいないかなあ…」と合唱団に依頼があり、すんなり皆川に決まった。それからはあっという間にスターに。オリコンも14週間1位を維持した。

 「スターの実感は全くありませんでした」。伯母がステージママ的存在で付き添いをしていた。おもちゃを買ってあげるからとか、今度はあそこに連れてってあげるからとか、それがうれしくて仕事を頑張れたと、当時を振り返る。

 「歌が一段落してから、ドラマの仕事が入るようになり、忙しくなりました」

 故川崎敬三との共演映画の『戦いすんで日が暮れて』(松竹)、テレビドラマでは吉永小百合、児玉清、三田佳子らと共演。スケジュールも子供なりに厳しく、夜中まで仕事をした。「ドラマや映画は結構待ち時間が多く、大道具さんや小道具さんによく遊んでもらいました」

 小学6年生で変声期を迎えると徐々に芸能界から遠ざかった。洗足学園音楽大学を3年で中退。若気の至りから、一時の過ちもあった。

 「ひばり児童合唱団」の当時の主宰者だった伯母。創立以来5年前まで運営してきたが、大病を患ったため、皆川さんがバトンを受け継いだ。短期間ながら幼児の教育実習を経験したことも幸いした。

 「劇団や芸能学校とは違い団体行動が主で規律も厳しく、仕事が入っても学校を休んだり早退はさせません」と真剣だ。

 独身の皆川さん。「演奏会の作品を皆で練習、成功した喜びが最高の生きがい。子供たちが育っていく姿をずっと、自分の子供のように見続けて行きたい」

 ■みながわ・おさむ 1963年1月22日生まれ。3歳でひばり児童合唱団に入団。69年「黒ネコのタンゴ」が大ヒット、同年の日本有線大賞・大衆賞受賞。CM、映画、TVドラマなどにも多数出演。現在は、ひばり児童合唱団代表として活躍する。団員は随時募集で入団金1万円、月謝は8000円から。

 

注目情報(PR)