変身前も頼れるお兄さん「キカイダー01」池田駿介さん逝く

2010.06.15


池田駿介さん【拡大】

 「キカイダー01」「帰ってきたウルトラマン」などの特撮作品で活躍し、11日に胃がんのため69歳で死去した俳優、池田駿介さん。かっこよくて、心優しい兄貴キャラで、ちびっ子たちの人気者だった。

 池田さんは、小林稔侍(67)らとともに東映ニューフェイス第10期生として映画界入りし、1963年の映画「白い熱球」の野球部員役で本格デビュー。71年の「帰ってきたウルトラマン」で、怪獣と戦うMATの南猛隊員役を演じ、一躍、ちびっ子たちの間で人気者となった。

 「ひざを折って、子供の目線になる、頼れるお兄さんのイメージ」と評するのは、アニメ・特撮評論家の氷川竜介氏。

 「いじめられっ子に対しても、自分もいじめられていた経験を明かして親身に接する。でも、子供がいけないことをすると、きちんとたしなめるのも忘れない。MAT内で隊員同士が対立するシーンでは、仲裁役となっていた」と振り返る。

 73年には「人造人間キカイダー」の続編「キカイダー01」の主人公・イチロー役に抜てきされる。

 「『キカイダー』の主人公・ジローの兄役。文字通りお兄さんの役で、イメージにぴったりだった。変身前の、殴るけるのアクションもほとんど自分でやっていたと思う。低予算で制作されていたが、それだけに味があった。ビジンダーに変身するマリ役は志穂美悦子で、彼女にとっては実質的なデビュー作。今でもファンが多い作品です」

 俳優業のかたわら、池田さんが東京・三軒茶屋で「ゼロワン・チェーン」という大判焼き店を経営していたことも特撮ファンの間では有名な話。“巡礼”に訪れるファンは多かった。

 近年は、舞台やCMにも出演していたが、往年のヒーローも病には勝てなかった。

 通夜は15日午後6時、葬儀・告別式は16日午前11時、川崎市多摩区登戸679の2、登戸やすらぎ会館で。喪主は妻、敏江(としえ)さん。

 

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