【あの人NOW!】春野恵子さん 実力派若手浪曲師として注目

■東大出タレントから転身

2010.09.14


東大出の人気タレントから、新進気鋭の浪曲師「春野恵子」に生まれ変わった【拡大】

 人気タレントから華麗なる転身!! 日本テレビのバラエティー番組「進ぬ!電波少年」の大学受験企画「電波少年的東大一直線」「どこでもいいから一直線」(2000年7月〜01年3月)で、お笑い芸人、坂本ちゃんの家庭教師「ケイコ先生」だった唐木恵子さん。今は、実力派若手浪曲師・春野恵子として注目を集めている。

 「浪曲には、笑いと歌、お芝居の魅力が詰まっています。古臭いイメージがありますが、邦楽を知らない10代20代の人たちに面白さを知ってもらいたいですね」

 ブログ、ツイッターをしているのは、もちろん、従来の浪曲ファン以外へアピールするため。定席ばかりではなく、カフェやレストランにも出陣。9月19日、大阪・天神橋筋のバー「ネイバー」で行う浪曲会のタイトルは「ROUKYOKU ROCK YOU!!!」だ。

 「私は入り口、きっかけでいいんです。1回来ていただいて、お師匠さんたちの名人芸に触れれば良さが分かるはず。上方(関西)の若手浪曲師5人の『新星浪曲 新宣組』、関東との交流を目的とした『浪曲乙女組』の活動もその一環です」

 それにしても、なぜ、浪曲だったのか?

 「東京・浅草の木馬亭でたまたま見て、ビビビッと体中に衝撃が走ったんです。『目指すべきものは、これだ』って。直感としか言いようがないですね」

 師匠に選んだのは、上方きっての女性浪曲師、二代目春野百合子さん。大阪の国立文楽劇場で公演中に楽屋へアポなしで訪れ、弟子入りを直訴。「やめときなはれ」と渋るのを、涙ながらに説得して入門を許されたあたり、「電波少年」の経験は無駄ではなかったようだ。それが03年の暮れのこと。

 「私、こうと決めたら一途なんです。不退転の気持ちから、その直後の大みそかに丸刈りにしました。はい、自分でバリカン使って…」

 デビューは06年3月。桃栗3年、稽古稽古の末に「唐木から春野」になった。

 「浪曲で難しいのは節回し。音楽のように譜面はありませんから、全部、耳で覚えるしかありません。何十回も聴き、そして発声しての繰り返しです」

 経歴不要の実力の世界。芸事の厳しい面であり、それがまた励みになる。

 ■はるの・けいこ 東京都生まれ。東大教育学部卒業後、出版社勤務を経てテレビ番組「進ぬ!電波少年」の家庭教師役で大ブレーク。2003年、浪曲師を志し、06年3月、初舞台。現在、大阪をベースに女性浪曲師とし活躍中。浪曲親友協会理事、倉敷芸術科学大客員教授。10月9日、都内亀戸のカメリアホール=(電)03・5626・2125=で『浪曲タイフ〜ン!!−嵐を呼ぶ女たち−』を開催。10月23日は第六回大阪ミナミ映画祭で無声映画「右門六番手柄 仁念寺奇談」=大阪・トリイホール(電)06・6211・2506=の弁士を予定。実父は東大名誉教授で日本学術会議副会長、世界健康リスクマネージメントセンター国際顧問の唐木英明氏。

 

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