昨夜の市川海老蔵の会見には、なつかしい顔があった。ワイドショーの全盛期に辛辣な質問で幾多の芸能人をタジタジにさせてきた須藤甚一郎氏(71)だ。現在、東京都目黒区議の3期目だが、週刊誌の連載を持つライターとして会見場で鋭い質問を海老蔵に浴びせていた。
会見中盤。おもむろに質問した須藤氏。
「ここから見ていると、しゃべりも、にらみの表情も心配していたが大丈夫そう。普通と変わりないように見える」
これに海老蔵は、「痛み、しびれがある」と説明。また須藤氏が、「会見が約30分たったが、疑問が解消しない。介抱していきなりボコボコにやられて、『この野郎』と思うのが普通の心理でしょ。まったく摩訶不思議な会見」と水を向けたが、海老蔵は「一切、手を出していない」ことを繰り返し話した。
93分にわたる長時間の会見が終わった後、須藤氏を直撃すると、「質問がなくなるまで会見を続けるというのは、海老蔵本人の意向と同時に、松竹側の策略でしょう」とニンマリ。「だんだんと、海老蔵が被害者なのに、マスコミに責められ続けているように見えて、茶の間で見ている人は、同情すると思うよ」と、百戦錬磨のベテランならではの見方を。
また区議活動とだぶらせながら、「政治家と同様に、頭のさげ方が実にうまい。さすが役者。マスコミの挑発に乗らず逆ギレもしなかった。こちらが100%被害者で、向こうが100%加害者という印象を強く植え付けたね」と感心する。
ただ、途中でマイクを次の質問者に回された須藤氏は、納得いかない様子。
「殴られたときの肝心な部分では『捜査中なので…』と話すばかりで、だれもが思っている疑問には一切答えていない。刑事事件とともに、今後、損害賠償請求などの民事もかかわってくるから、うかつなことは言えないという慎重姿勢だったんだろう。もともと、(初春歌舞伎の)会見をすっぽかして飲みに行ったことへの『謝罪会見』ということで理屈にはかなっているんだけど、消化不良なんだなぁ」
■すどう・じんいちろう 東京生まれ。早大第二政経学部卒。芸能リポーター、週刊誌記者、ジャーナリストを40年続ける。2007年4月、目黒区議選で4898票を獲得して、トップ当選。無所属。

