肺炎のため9日に死去した東映の名誉会長、岡田茂さん(享年87)の葬儀・告別式が11日、東京都港区の青山葬儀所で営まれる。10日の通夜には弔辞を読んだ女優、三田佳子(69)をはじめ菅原文太(77)、小林稔侍(70)、吉永小百合(66)ら2400人が弔問に足を運んだ。
参列するかどうか注目されていた俳優、高倉健(80)は姿こそ見せなかったが、「大きな時代の節目を感じるお報せでした。長い間お疲れさまでした。心からご冥福をお祈りいたします。合掌」と弔電を寄せた。
高倉は主演映画「網走番外地」シリーズや同「昭和残侠伝」シリーズで岡田さんとともに東映の一時代を築いただけに、短いながらも思いを込めた言葉で岡田さんを悼んだ。
お別れの言葉をささげた菅原は「岡田さんという大きな木が倒れる音が農園の裏山から聞こえてきた。でも、心配しないでください。いまの偽善的な世の中にパンチを喰らわすような東映作品が、必ず生まれます」と力を込めて誓っていた。