謎のアーティストの“桜ソング”素顔&ヒットの兆し

2011.06.16


東京・銀座の山野楽器から「桜ひとひら」が咲き始めた【拡大】

 女性である以外、容姿や本名、年齢など全てがベールに包まれている謎のアーティスト、starry sky(スターリィ・スカイ)が歌う季節外れの“桜ソング”が咲き始めた。東京・銀座から全国にヒット前線が広がっている。

 彼女のセカンドシングルとして今月1日にリリースされたのが、「桜ひとひら」。

 東京・山野楽器銀座本店の6月6日付ウイークリーチャートでは、B’zやAKB48の楽曲に続き6位で初登場し、翌週には5位に上昇。店頭ではサラリーマン、主婦層やラジオのリスナーが次々と買い求める姿が目立ち始めた。

 震災直後、桜の咲く季節の銀座は、節電で百貨店やショップが営業時間を短縮し、人通りも少なく、寂しい状態だった。

 明かりも人も戻った今、「桜ひとひら」の発売とともに銀座4丁目に桜の木が出現、大型ビジョンの桜に人々が足を止める。銀座の隣、有楽町にあるニッポン放送では帯番組の上柳昌彦 ごごばん!」(月〜金曜午後1時)の中で推薦曲としてかかると、「いったい誰が歌っているのか?」と問い合わせが相次ぐようになったという。

 なぜ6月に“桜”なのか? starry skyはメールを通じて、取材に応えた。

 「私たち日本人は、毎年春に咲く“桜”を観て、元気になったり、癒やされたりしてきました。私自身もあの桜を感じて気持ちを鼓舞してきました。しかし、今年の春は大きな悲しみが襲い、その桜を感じることもできませんでした。もう一度あの桜を思いおこして、それぞれの想いを込めて、前へ歩き出せたらと思います」

 彼女のデビュー曲「遠い星のどこかで」では、4年前に他界した大切な母親への感謝の気持ちをこめて歌い、デビュー前から有線で話題に。特に東北エリアではリクエストチャートが7位まで上昇した。

 こうしたこともあって、震災後も避難所のラジカセやコミュニティーエフエムで彼女の歌が聞かれ、「桜ひとひら」も東京から「被災地に送りたい」と複数枚買い求める人もいるという。

 桜の花びらのように去った人への思慕の念を季節を超えて心にとどめる歌詞。愁いのある声とともにバックをギター・今剛、キーボード・森俊之、ベース・松原秀樹、ドラムス・山木秀夫といったそうそうたるメンバーが支える。コンピューターの打ち込みばかりの今どきの音楽の中で生音がホッとするのも人気の秘密か。

 

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