“蛍”演じた中嶋朋子の成長に感慨 「北の国から」の季節

2012.12.19


中嶋朋子【拡大】

 暮れになり、耳が痛いくらいの寒波が到来すると、条件反射のように「北の国から」が見たくなる。小学生の蛍が雪明かりの中、森の奥に向かって「ルー、ルー、ルー、ルー」とキタキツネを呼んだ声が聞きたくなる。

 あれから30年。蛍を演じた中嶋朋子が、来月公開の映画「東京家族」に出演している。山田洋次監督の監督50周年記念映画で、松竹の大先輩である小津安二郎監督の不朽の名作「東京物語」がモチーフ。

 「東京物語」の家族構成をほぼ踏襲し、役名もほぼ同じだ。その中で中嶋朋子は「東京物語」で大女優の杉村春子が演じた長女・金子志げを、金井滋子という役名で任された。たいしたものだ。あのかわいい蛍がここまで成長したのかと、感慨ひとしおだ。

 「北の国から」で蛍の兄・純を演じた吉岡秀隆は、「男はつらいよ」シリーズでの寅さんの甥っ子・満男役など、山田組の一員となって久しいが、中嶋朋子は今回が初参加だ。もしかすると今後、山田監督作品で2人の共演が見られるかもしれない。というか、ぜひ見たい。

 ついでに言うと「東京物語」で、主演の笠智衆が飲み屋で泥酔する場面があった。今回「東京家族」で飲み屋のおかみを演じるのが風吹ジュン。この2人、「北の国から’83冬」では祖父と孫娘の関係で出ていた。

 風吹ジュンもまた、いまのテレビや映画に欠かせない女優の一人として大活躍している。

 なんてことを思いつつも、今年の「北の国から」回想は例年と違う。

 まず、中畑木材の和夫さん役の地井武男さんが今年6月に亡くなった。

 さらに10月には、草太にいちゃん(岩城滉一)の両親、清吉おじさん役の大滝秀治さんと、正子おばさん役の今井和子さんが相次いで亡くなった。「北の国から」で2人は夫婦役だったのだ。さみしいね。(新橋のネクタイ巻き)

 

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