満島ひかりがずっとベッドの異色舞台 ピュアな四姉妹の物語

2013.05.25


ずっと寝たままで表現豊かに演技する。満島ならではの舞台だ【拡大】

 満島ひかりが、映画、舞台になくてはならない女優になって久しい。もともとは沖縄出身の7人組アイドルユニット「Folder」のメンバーの一員だった。

 満島の無垢な少女時代と大人の顔を両方見せてくれるのが舞台「いやむしろわすれて草」(東京・青山円形劇場)。約1時間半の上演時間、ほぼずっと満島の“ベッドシーン”が続く。

 といってもエロスとは無縁、ピュアな四姉妹の物語だ。満島演じる三女が円形の舞台中央にしつらえた病床にいる。そこに、2人の姉(菊池亜希子、伊藤歩)、妹(福田麻由子)が入れ替わり現われる。

 滑舌のハッキリしたいかにも小劇場というセリフではなく、時に本物の姉妹のようにつぶやきあったり、笑いころげたり。気が付くと、四姉妹は場面転換のないまま少女時代にタイムスリップ。こんどは甘えあったり、ケンカをしたり。

 たしなめる父親役の志賀廣太郎が、どっしりというよりハラハラしながら姉妹を見守る。母親はワケありでいない。

 状況からだんだん分かってくるのは、三女が不治の病に冒されていて、自分の死期も悟っていること。タイトルの「わすれて草」は、「わすれな草」の反語だ。少女時代の場面で、父と姉妹が家族でボウリングに繰りだそうとベッドの三女を誘う。

 しかし、かたくなに「イヤッ!」と拒否する。それはだんだん悲痛な叫びとなる。

 お涙ちょうだいや病気の重さをうかがわせるシンミリしたセリフはない。家族の楽しい思い出が残って後に涙するより、「むしろ私のことを忘れてほしい」という切ない三女の思いがひしひしと客席に伝わる。

 小説では三島由紀夫賞を受賞するなど多才な脚本家、前田司郎(劇団五反田団)の作品で、2004年の初演。見終わった後、じわっと悲しさが胸に迫った。満島ってやっぱりいいなあ。26日まで。(芸能デスク・中本裕己)

 【今週のつぶやき】映画「中学生円山」は、本筋の少年オナニー話より、韓流俳優にぞっこんの坂井真紀演じる母親がエロくて笑えた。

 

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