俳優、堺雅人(39)主演で視聴率絶好調のTBS系日曜劇場「半沢直樹」(午後9時)が、22日放送の最終回では25分拡大版で放送される。TBSは映画化や続編についても引き続き検討を進めるといい、半沢バブルつなぎ止めに必死だ。
4日、同局で行われた10月改編説明会。話題はやはり「半沢直樹」だった。拡大版はこれで異例の4度目となる。7月7日放送・第1話での1時間拡大、参院選による放送休止後の同28日放送・第3話の15分拡大、「世界陸上」で休止後の8月25日放送・第6話の25分拡大に続く。今月1日放送の第7話で平均視聴率30・0%(ビデオリサーチ、関東地区調べ)と初の大台乗り。型破りバンカー・半沢と“ラスボス”との闘いで、残る3回の視聴率がどこまで上昇するか注目どころだ。
さらに、一部報道でナシとされた映画化や、続編についても「研究中です」(同局編成部長)とヤル気。今年ナンバーワンドラマの呼び声が高い有力コンテンツだけに、大切に育みたい意向をうかがわせた。
TBSは、同じ日曜劇場で高視聴率を獲得した「JIN−仁−」の場合、続編を放送した。「収益面を考えれば、TVの続編や特番より、興行収入に加え放映権料、ソフト化などの2次収入も見込める映画の方が得策」(民放番組プロデューサー)
難点は、秋にフジテレビ系主演ドラマ「リーガルハイ」第2シリーズが放送される堺を含め、片岡愛之助(41)ら人気実力派がそろう“半沢役者陣”のスケジュール調整。「半沢直樹」の回数増ができなかった理由でもあり、TBSは難しい調整を迫られることになりそうだ。