公開中の映画「風立ちぬ」が興行成績をさらに伸ばしている。先週末の7、8日の興行収入は前週の約35%増と急上昇した。6日にスタジオジブリの宮崎駿監督(72)が引退会見を行ったことで、「これが最後の作品になる」と改めて関心を集めたようだ。
文化通信のまとめによると、「風立ちぬ」は7、8日の2日間で4億5576万1200円の興収を記録した。前週土日の34.5%増と驚異的な押し上げ。宮崎監督引退が、興行の強力な“中押し”となった。トータルの興収は97億7319万2800円で、100億円突破は秒読み段階だ。
7日には小栗旬(30)や三浦春馬(23)が声優を担当するフルCGアニメ映画「キャプテンハーロック」も公開されたが、2日間の興収は1億3396万9750円。総製作費3000万ドル(約30億円)の回収に早くも黄信号がともった。8月24日に公開された「ガッチャマン」の興収はトータルで3億8856万9400円。1970年代に大人気だったSFアニメが共倒れで、宮崎監督の引退後、世界に誇れるはずの日本のアニメ映画文化は大丈夫なのか。