アイドルファンのみならず社会に衝撃を与えたAKB48握手会襲撃事件。26日に予定されていたAKBやNMB48の公演、握手会が相次いで中止になり、影響は広まっている。「起こるべくして起きた」と言われるアイドルの握手会の実態はどうなっているのか。
AKBはじめ各アイドルグループが行う握手会は、「CDセールスの原動力」(都内のアイドル系事務所)と位置付けられている。CDを買う側にとっても、同封されている参加券でアイドル本人と数秒だが1対1で会話ができる貴重なチャンスを得られる。売る側、買う側双方に利点があり、この商法を取らないメジャー系アイドルグループが少数派だ。
その握手会で、表面化はしないもののアイドルへの嫌がらせをするファンが少なからず存在すると、アイドル評論家の西幸男氏が実態を明かす。
「アイドル本人へのアドバイスやライブの感想を伝える前向きの会話もあるが、不満を言うファンもいる。運営側に直接言える機会が少ないので、本人たちへ言ってしまう」
その内容は千差万別だが、「ライブで最前列にいて応援していたのに、どうして目線を合わせてくれなかった!」「ブログやツイッターでコメントしてるのに、なんでレスしてくれないの」といった“心理的ストーカー”によるイヤミが増えている。
中には、「何回も握手会に通っているのにどうして名前を覚えてくれないんだ」と非難も。「最悪に近いのは、握手する手に唾液や精液を付けるケース。手のひらをチェックしても、その後にどうにでもなる」(アイドル事務所関係者)