渡辺謙、子供たちと共演“解禁”のワケ (2/2ページ)

2014.08.06


杏ら子供たちと距離を置いてきた渡辺謙だが…【拡大】

 俳優の世界は表現者として、親子であれ夫婦、きょうだいであれ、間違いなく競い合う。そこには身内だからこそ、近親憎悪に近い葛藤も出てくる。演技が認められ夫が受賞したとき、女優の妻が、喜ぶよりも先に明らかに悔しい表情を見せていたのを目の当たりにしたこともある。

 渡辺の中にも親子としてのシャイさもあれば、複雑な葛藤もあるはずだが、様々な魔と向き合って乗り越えてきた器だけに、今何を為すべきかを的確に考えているのだろう。

 一方で年頃の娘を持つ父親の貌も見せる。杏に「とっとと結婚して家庭を作ってほしい」と本音も吐露。

 「女優である前に、ひとりの人間として伴侶を持ったり子供を産んだりする。父親として、そうなってほしいです」

 娘の交際相手というだけで目くじらを立てる父親は多いが、渡辺は「彼女が選んだ人だから間違いはないでしょう」と東出昌大(26)を認めている。

 東出とは“10人の脚本家と10組の名優が贈る、10の物語”と銘打ったTBS日曜劇場『おやじの背中』の中で、山田太一脚本の第10話〈よろしくな。息子〉で共演。「彼は得な性格で、先輩にかわいがられるタイプ」と東出を評し、彼になら娘を託せるという思いも見え隠れする。

 このドラマシリーズ、第1話には渡辺大も出演。田村正和(71)と松たか子(37)が父娘二人で生きてきた親子を演じた中で、松の結婚相手として登場した。

 家庭から父親のカリスマ性が失われて久しい。母親の存在感が大きくなったこともあり、父親の影が薄れ、発言力、影響力が弱くなった。古き良き昭和の親父のカリスマ性は、今やただの“ガンコ親父”でくくられてしまう。親からの子供へのネグレクトが日々報じられる時代だが、そんな一部を除き、父親が子を思う深い愛情はいつの時代も変わらない。

 ■酒井政利(さかい・まさとし) 和歌山県生まれ。立教大学卒業後、日本コロムビアを経てCBS・ソニーレコード(現、ソニー・ミュージックエンタテインメント)へ。プロデューサー生活50年で、ジャニーズ系・南沙織・郷ひろみ・山口百恵・キャンディーズ・矢沢永吉ら300人余をプロデュースし、売上累計約3500億円。「愛と死をみつめて」、「魅せられて」で2度の日本レコード大賞を受賞した。2005年度、音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。

 

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