先日は元「モーニング娘。」の矢口真里さんが離婚騒動を経て復帰をしましたが、同じグループ出身の加護亜依さん(26)も夫婦にとって大きな危機が訪れているようです。
新聞記事によれば、加護さんの夫である会社役員のAさん(47)は、知人の男性に約250万円を融資したとのこと。そのお金をめぐって、法律で定められている金利以上に不当な利益を得た出資法違反の疑いが持たれているといいます。
A氏は過去にも恐喝未遂容疑で逮捕されたことがあり、当時は妊娠中だった加護さんも事情聴衆を受けていたとか。その後、加護さんはリストカット騒動を起こしたのも、夫の逮捕が影響していたといわれていました。
今回は、育児中の身でありながら、今年2月に新しいスタートをきったばかりのガールズユニットの活動を本格化させようとイベントを企画していた矢先だった加護さん。今後の活動もしばらくは中止せざるを得ない状況のようです。
そもそも、加護さんはまだ26歳という、一般的に見たらまだ相当若い年齢にもかかわらず、その波瀾万丈な人生ではすでにいろいろな経験をしている女性でもあります。加護さんが1歳のときに両親は離婚し、小学校5年生のときに母親が再婚。継父の営む会社の経営が悪化したことにより借金を抱えてしまったといいます。借金の額はかなりの高額だったらしく、12歳で芸能界に入り「モーニング娘。」として一躍人気者になった加護さんの稼ぎがあってもなお、返済しきれないほどだったともいわれていました。その後、両親は離婚しましたが、その間に加護さん自身の喫煙騒動が持ち上がり、アイドル街道をまっしぐらに走ってきた加護さんが躓くきっかけとなったのでした。
「今後は二人で寄り添いながら、協力し合いながら、普通の穏やかで温かい家庭を築いていけたらと思っております」と2011年に妊娠と結婚を発表した加護さんは、21歳年上で頼りになるはずだった夫と円満な夫婦生活を望んでいたに違いありません。ところが、ここにきて今回の2回目の夫の逮捕。今度こそ、加護さんは夫との結婚生活の“見極めどき”なのかもしれません。
というのも、今回の事件について、夫が1週間ほど帰宅していなかったことや、加護さんが「知らなかった」とコメントしていることから推察すると、すでに夫婦間での愛情は薄れてしまっていたのでは、と思われる部分があるからです。もしも、パートナーに愛情や関心があるとしたら、相手の身に起こっている異変には誰よりも早く気づくことができるものですし、抱えているトラブルを協力して乗りきるための打開策を夫婦単位で考えようとするはずです。ですから、本当に加護さんがいうように「知らなかった」のであれば、夫婦間に信頼関係があったとは思いにくいこと。もはや、円満な夫婦関係ではなくなっていたとしか考えられません。
ですが、これは加護さんにとって不幸なことばかりではないと私は思っています。今度の事件は、加護さん自身の人生をリセットするチャンスになる可能性を秘めているからです。「私と子どものために稼ごうとしてやったことだから」と夫をかばう必要もなく、「ここで夫を見放したら、妻として“責任逃れ”と思われるのでは」とプレッシャーに感じることもありません。子どもも小さくて、加護さん自身まだ若いからこそ、まったく新しい人生を歩める可能性がいくらでも広がっています。そのためには、離婚という選択肢も視野に入れてもいいと思います。実際、「一度、別れてそれぞれ頑張ってみよう」と離婚、奮起した結果、お互いにこれまでの甘えや依存に気づき、復縁するケースは少なくないからです。加護さんには、自分と子どもの人生にとって、いちばん幸せな人生を歩めるような納得のいく選択をしてほしいものですね。
■岡野あつこ(おかの・あつこ) 1954年8月5日埼玉県出身。夫婦問題の悩みを解決するカウンセリング事業や、カウンセラーを育成する岡野あつこのライフアップスクールなどを運営する、株式会社カラットクラブ代表取締役。NPO日本家族問題相談連盟理事長。1991年よりカウンセリング事業を開始、2万5000件以上のカウンセリング実績をもつ。現在は、後進の育成にも力を入れており、ライフアップスクールの卒業生は1800人を超えている。夫婦問題解決のプロとしてメディアに出演し、一人でも多くの人に笑顔が戻るよう日々活動中である。離婚相談救急隊 http://www.rikon.biz/ 。