直木賞選考会のウラ側 選考委員は“人間ならざるもの” (1/3ページ)

★西加奈子氏『サラバ!』(小学館・上下巻各1600円+税)

2015.03.14

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西加奈子氏【拡大】

 第152回直木賞の贈呈式がこのほど、帝国ホテルで行われた。受賞したのは西加奈子氏(37)。それに先立ち開かれた直木賞選考会は長時間に及んだ。その様子も含め、受賞に至った経緯などをお伝えする。 (文・竹縄昌)

 直木賞の選考は今回も予定通り1月15日午後5時に始まった。メディアは2階の記者会見場に待機する。壁に無地のボードが吊(つ)るされ、受賞作の短冊が貼られるのを待っている。

 今回は候補作が5作。青山文平氏の『鬼はもとより』、大島真寿美氏『あなたの本当の人生は』、木下昌輝氏『宇喜多の捨て嫁』、西加奈子氏『サラバ!』、万城目学氏『悟浄出立』の5作品。このうち、万城目氏が5回目の候補、西氏が2回目、そして他の3人が初と、初候補の方が多いということも珍しい。

 事前に全候補作に目を通したが、とりわけ木下氏は「オール読物新人賞」を受賞したばかりのまさに新人だが、重厚な作品。青山氏も江戸の経済小説ながら、登場人物のキャラが立っている。

 ゆえに、これは選考が長くなるなと踏んだが、案の定だった。まず午後7時過ぎ、芥川賞が小野正嗣さんの『九年前の祈り』に決定した。

 続いて選考委員の小川洋子氏による20分ほどの記者会見が終わってようやく7時半過ぎ、直木賞受賞作が決定した。記者会見には受賞作を強く推した委員が臨むのが慣例で、ほどなく選考委員の林真理子さんが慌ただしく会見場に現れた。

 

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