ありがとう、小山三さん 「長い付き合い、顔見るとうれしくなる」 (2/2ページ)

2015.04.15


歌舞伎界の“宝”といわれた小山三さんの死が惜しまれる【拡大】

 2012年5月の平成中村座公演で、女形の正装をし口上に並んだことは最高の贈り物だっただろう。考えてもいなかった大役。勘三郎さんから「この人が宝です」と紹介され、「中村屋を宜しく御願い申し上げたてまつりまする」と高らかに口上を行ったが、感激で涙声になっていた。

 棺の中の顔は、生き抜いた満足感に満ち、拍手の中、十七代、十八代の2人の勘三郎さんに手を取られて花道を引っ込む役者顔だった。あちらの世界は「小山三、待ってたよ」とにぎやかなことだろう。

 「こんなもんまで作ってもらって」といただいた携帯ストラップを、棺の足元にそっとお返しした。「こんなに、華やかに送られて、最後良ければいうこと無し」。そんなつぶやきが聞こえる別れの朝、4月とは思えない寒さでした。お疲れさま様でした、小山三さん! 忘れません。

 ■武藤まき子 中国放送(広島)アナウンサーを経て、フジテレビ「おはよう!ナイスディ」のリポーターに。現在、フジの「情報プレゼンター とくダネ!」などの情報番組を中心に出演中。芸能、歌舞伎、皇室を主に担当する。著書にリポーター人生をつづったエッセー「つたえびと」(扶桑社刊)

 

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