河野憲治キャスター(52)と鈴木奈穂子アナウンサー(33)の新コンビとなったNHK「ニュースウオッチ9」だが、早くも逆風が吹いている。“更迭”されたともいわれる前任の大越健介氏(53)に対し、“安パイ”と目された河野氏だが、逆に“無味無臭”と不評だというから穏やかではない。
5年間にわたり、ウオッチ9のキャスターを務めた大越氏の降板は、原発をめぐる発言などで“官邸の意向”が働いたとの見方が今も絶えない。報道局国際部長から抜擢された河野氏だが「イケメンで人望もあるうえ、局内では『無難な人選』との見方が強かった。つまり安パイということです」とNHK関係者。
視聴率も10%前後と無難だが、「ネット上ではあまり評判が芳しくありません。このため局内では人選ミスではとの声も上がっています」と前出の関係者は声を潜める。
確かにネット上では「無味無臭」「何もつけないパンを食べているようだ」「ウオッチ9が普通のニュースになってしまった」といった辛口評が相次いでいるのだ。
「コメントが無難すぎて、つまらないのです。鈴木アナのほうが存在があって、河野さんは『刺身のつま』状態です」とテレビ誌記者も厳しい。
かつて「ニュースステーション」で新しいキャスター像を打ち出した久米宏(70)も、4月のラジオ番組で「ウオッチ9の新キャスター」への批判として「誰も考えつかないコメントを言ってこそ、そこにいる意味がある。みんなが思いつくコメントを言ってもしようがない」と辛辣な言葉を投げている。
逆風は、鈴木アナにも吹きつける。京都放送局に異動した前任の井上あさひアナ(33)が、全国ネット「NEWS WEB」のキャスターを月1回担当することになったことが報じられると、“あさひロス”が再燃しているのだ。
「鈴木さんは朝向きだという声が多く、なぜか黒基調の衣装が多いのも不評。一方、井上さんは今は関西ローカルでしかみることができませんが、5月に『NEWS WEB』に登場した際もネット上でかなり話題になったので、あさひ待望論が高まっています」と前出の関係者。
その井上アナ、「NEWS WEB」への次回出演は今月26日に予定されている。