歴史ある「映画芸術」の休刊危機 “反主流主義”に刺激受けただけに残念 (1/2ページ)

2015.09.03


危機が伝えられる「映画芸術」の最新号【拡大】

 歴史ある映画雑誌の「映画芸術」が休刊の危機にひんしている。

 私が中央大の映研に入った1965年当時、委員長から「君の愛読者は何か?」と問われ、「キネマ旬報です…」と恐る恐るこたえると「映画芸術と映画評論(75年に休刊)の2冊を買いなさい」と諭された。以来、50年以上、愛読してきた。

 映画芸術は、戦前の1946年に創刊。一時休刊したが、京都・都(みやこ)新聞出身のジャーナリスト、大橋恭彦が55年から社長を引き受け復刊した。大橋の妻は東京・浅草出身のバイプレーヤー女優、沢村貞子であった。私は秘かに沢村貞子をヒイキにしていた。

 発行元の映画芸術社は「溝口健二の人と芸術」(依田義賢著)といった名著も生み、毎日出版文化賞を受賞した。だが、やがて刀折れ矢尽きて、「映画芸術」を小川徹編集長に渡す。

 私が熟読し出したのは、その頃で、小川は大橋との軋轢(あつれき)を誌面でこと細かく書いた。社員の待遇改善を要求し、社内では社長の机を叩き、自宅の前ではシュプレヒコールまでやっている。

 社長夫人である沢村貞子の働きで、赤字を埋めていたことは承知の上の行動だったようだ。

 

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