佐々木譲さん「私は地図が好きなんです」 ベテラン作家の異色作 (1/3ページ)

★佐々木譲さん『砂の街路図』(小学館、1500円+税)

2015.09.19

連載:ブック


佐々木譲さん【拡大】

 1979年、青春小説で文壇デビュー。その後、サスペンス、冒険小説、歴史ロマンと幅を広げ、さらには警察小説に新風を吹き込み直木賞を射止めた。あれから5年。ベテラン作家がまた新たなジャンルに挑んだ。 (文・竹縄昌 写真・寺河内美奈)

 −−本作の構想は前々からあったのですか

 「ヌーボーロマン(前衛的な小説作品群)なんかに多いですけど、主人公が知らない街に行って、迷路のような街の中を彷徨(さまよ)ったりする話が割と物語の典型としてあるんですね。それを書いてみたいというのがボンヤリとですが、ずっとありました。それから、あの時期『獅子の城塞』という16世紀末頃に日本の石積み職人がヨーロッパに渡ってヨーロッパの築城家になるという作品の準備をしていました。何年掛かりかでヨーロッパの街を見ているうちにヨーロッパの石積みの城壁と濠(ほり)に囲まれた街自体の魅力に惹かれて、日本でできないかなあという想いが湧いてきました」

 −−日本にモデルが

 「小樽の運河を外から見ると倉庫街が城壁に見えるんです。窓のない石壁がずーっとつながり、濠があるでしょ。城壁都市を倉庫のある水運で栄えた街の話にすれば、ヨーロッパのような街の話、そして地図が描けるんじゃないかと思ったんです。具体的なイメージとしては札幌市の隣にある石狩川沿いの江別の歴史と小樽ですね」

 

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