佐々木譲さん「私は地図が好きなんです」 ベテラン作家の異色作 (3/3ページ)

2015.09.19

連載:ブック


佐々木譲さん【拡大】

 −−地図と小説、土地のイメージをしっかり書かれるのですね

 「それはよく言われます。どこを舞台にしてもトポス(場所)的な関心で書いているみたいだって」

 −−これまでの作品と違う、まさに異色作となりました。今後は

 「いま、ファンタジーも書いてみたくなっていますが、実は小説家はだれしも歴史を書きたいんです。もっと大きくて歴史のある街の物語を書けそうだなという思いが出てきていて、いずれ書きたいですね」

 −−そのジャンルのプロローグ的作品となりました

 「その意味合いになったかもしれませんね」

 ■あらすじ 岩崎俊也は32歳。20年前、12歳のときに父が不審死を遂げた街、北海道の「郡府」を初めて訪ねる。水運で栄えた街「郡府=運河町」には父が1970年前後に青春時代を送った「郡府法科大学」があった。横浜出身で東京に暮らす父がなぜ母にも確たる理由を告げずに運河町を訪ねたのか。俊也はそこで出会う人びとと、不思議な体験をする…。『本の窓』連載(2012〜14)を加筆、修正した。

 ■佐々木譲(ささき・じょう) 1950年、北海道生まれ。65歳。79年、青春小説『鉄騎兵、跳んだ』で「オール読物新人賞」を受賞し文壇デビュー。89年に『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。歴史小説では2002年、『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞。04年に初の警察小説『うたう警官』(のち『笑う警官』と改題)は人気シリーズとなった。また07年発表の『警官の血』は警察小説の“記念碑的作品”ともいわれている。10年、『廃墟に乞う』で直木賞を受賞。ほかに『ベルリン飛行指令』『地層調査』など。新著に『犬の掟』(新潮社)がある。

 

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