海老蔵 意外だった子煩悩パパぶり 団十郎さんが亡くなってから随分変わった

2015.11.18


父親の市川海老蔵(右)とともにお目見えの舞台を果たしている堀越勸玄ちゃん【拡大】

 堀越勸玄(かんげん)ちゃん、2歳8カ月。幼いながら、毎日、歌舞伎の殿堂で懸命に大勢のお客さまに初お目見えのあいさつをする。息子のかたわらで、市川海老蔵はすっかり親父の顔になった。

 祖父の50年追善をしたかった、そして孫の舞台に立ちたかった父、団十郎さんの願いをしっかりと受け止め、今月の舞台を懸命に務めている。

 私は市川海老蔵という歌舞伎俳優を、幼い頃から折々に見つめてきた。さまざまな出来事があった。彼は、父親が亡くなってから随分変わった。親になって見えてくるものも多い。しかし、これほど子煩悩で良きパパになるとは意外だった。

 成田屋という家に生まれし者の宿命か。最近の海老蔵は、時代時代に懸命に力を出して、やり遂げることこそが大事なのだ、と言わんばかりにひたすら走り続けている。

 歌舞伎界も、花形といわれる30代から40代初めの役者が、それぞれに力をつけ、色を出してきている。長い歴史のバトンは確実に手渡されていると強く感じる。

 中村勘三郎さんが逝って3年。大阪では勘九郎と七之助が5年ぶりに大阪城で平成中村座を開き、連日にぎわいをみせる。父の教えが実を結んでいる。すごいことだ。

 真剣に役者の道を選ぶかどうかも分からない幼子たちも、引かれたレールの上をしっかりと歩いていってほしいと願う。

 先のことは分からない。連日、与えられたルーティンをけなげに務める勸玄ちゃんの姿に、曾祖父も祖父も喜んでいるに違いない。

 歌舞伎界は、初お目見えを控える幼い役者予備軍がまだまだいる。来年には音羽屋、中村屋と続くだろう。楽しみな限りだ。

 ■武藤まき子 中国放送(広島)アナウンサーを経て、フジテレビ「おはよう!ナイスディ」のリポーターに。現在、フジの「情報プレゼンター とくダネ!」などの情報番組を中心に出演中。芸能、歌舞伎、皇室を主に担当する。著書にリポーター人生をつづったエッセー「つたえびと」(扶桑社刊)

 

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