ブラジル人初の演歌歌手・エドアルド 生みの母と育ての母に誓う成功

★ブラジル人初の演歌歌手・エドアルド

2015.12.11


第二の故郷、日本での活躍を誓うエドアルド【拡大】

 甘く切なく、それでいて哀愁を漂わせる深みのある力強い声が、聴く者の心に染みる。ブラジル人初の男性演歌歌手のデビュー曲「母きずな」(作詞・たきのえいじ、作曲・あらい玉英)が“日本人より、日本人らしい”と評判がいい。

 「僕の人生そのものの歌です」

 生後2日で里子に出された。生粋のブラジル人が、日系の家族に預けられ、ごく自然に日本語、演歌に接する環境が運命を変えた。5歳の頃、ビデオで見た細川たかしの『浪花節だよ人生は』の世界観に魅了された。

 「意味がわからないのに心を打つ。日本語の奥深さ、“ザ・日本”という強い印象を受けた」

 日系サークル内の歌謡レッスンに通った。途中で学資が払えなくなったが、特待生扱いになり、歌唱力はメキメキ上達。ついにブラジル代表として17歳のときに来日、カラオケ大会でグランプリに輝く。歌手を意識したが、その時の体重は100キロ超え…。

 「“歌はうまいけど、そのイメージじゃあ、歌手にはなれない、帰れ”って審査員に言われたんです。でも、逆に、イメージを変えれば、歌手になれると思って」。血のにじむようなダイエットに挑戦、いま70キロ。ポジティブ思考が自らを変身させた。

 夢を胸に抱き5年前に来日。弁当工場、パン工場、ハンバーガーショップ、カラオケ喫茶…。1日14時間以上の過酷な勤務をこなした。そんな息子を心配して育ての母、ナツエさん(61)も来日、いまもパン工場で1日12時間働く日々だ。

 来日直前には「永遠の別れになるかも…」と生みの母(ジョセッファさん、年齢不詳)と再会、餞別(日本円で約8万円)をもらったという。

 「たぶん、彼女の全財産かも…。泣きながら“ごめんなさい”って言ってたけど、“すてきな家族のところに預けてくれてありがとう”と言いました。恨んでいません。生みの母、育ての母がいなかったなら、この人生はない。2人には本当に感謝です」 (清水満)

 ■エドアルド(Eduardo) 1983年12月9日、ブラジル・サンパウロ生まれ、32歳。2010年、日本大衆音楽祭全国大会で内閣総理大臣賞受賞。14年、「カラオケ1ばん」GP大会グランドチャンピオン。特技はポルトガル語、日本語、スペイン語。趣味はスヌーピー・グッズ収集、料理。好きな歌手は美空ひばり、ちあきなおみ、細川たかし。座右の銘は『感謝』。10月21日に「母きずな」(テイチク)でデビュー。

 

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