今年の大みそかのNHK紅白歌合戦で、ともにデビュー35周年を迎えた近藤真彦(51)と松田聖子(53)がそれぞれ白組、紅組のトリに内定したと報じられた。80年代のトップアイドルのそろい踏みで盛り上がることは間違いないが、複雑な思いの出場者もいるようだ。
19年ぶりの出場となる近藤は今月9日、伊集院静氏作詞の35周年記念シングル「大人の流儀」を発売したばかり。記念の年を有終の美で飾ることになる。
一方、2年連続のトリを務めることになる聖子。昨年は、歌手別の視聴率でも47・5%(関東地区)を記録して、1位という実績が高く評価された形だ。
「ただ、この報道で複雑なのは、今年で紅白卒業を宣言した森進一でしょう」と放送関係者はささやく。
今年、48回と史上最多となる連続出場を決めた森は「今年で歌手生活50周年。この区切りの良い年を最後のステージとして、紅白歌合戦から身を引かせていただきたいと決意したところです」と紅白卒業を明らかにしたところだった。
NHKも紅白の公式ホームページで、森の卒業宣言にふれ、「残念な思いがありますが、そのご決断を重く受け止め、森進一さんの紅白歌合戦・最後のステージを盛り上げていきたいと思っております」とつづる。
「2013年に紅白卒業宣言をした北島三郎は大トリで紅白の歴史を締めくくりました。森は今年、当落線上といわれながら滑り込んだとあって出場順までは望めないでしょう。それでも白組のトリを4回、大トリも5回務めてきただけに、期待はあったようです」と放送関係者。さまざまな思いを込めて、年が暮れていく。