【あの有名人から学ぶ!がん治療】北の湖親方 常人には真似できない生き方と壮絶な最期 (1/3ページ)

2015.12.17


長尾和宏先生【拡大】

 大相撲の第55代横綱で、日本相撲協会の理事長を務める北の湖敏満氏(本名・小畑敏満)が11月20日に直腸がんによる多臓器不全のため急逝しました。前回に引き続き検証してみましょう。

 北の湖親方は直腸がんの手術のあと、どこかの時点でがんが再発したことを知らされたはずです。しかし理事長としてのお立場や仕事で忙しかったのか、がんの闘病および再発についてはほとんど公表されていなかったようです。

 さらに人工肛門(ストーマ)になったことも隠されていたようです。ストーマとは、お腹に穴を開け、腸の一部を外に出して肛門の代わりに便の出口を作るというものです。その出口に袋(パウチ)をつけておきます。現在、肛門温存手術をするケースも増えましたが、直腸がんの手術で直腸と肛門を切除する場合は、まだ多くの方がストーマとなります。決して珍しいことではありませんが、一般の方の中にもストーマを隠して、仕事をされている方が多くおられるようです。日常生活を送る上で、周囲から気づかれることはまずありません。お風呂にも問題なく入れます。

 さて、大腸がんが再発した場合、抗がん剤治療が行われることが多いのですが、「自分には合わないから」という理由で北の湖親方は抗がん剤治療を受けておられません。しかし免疫療法や遺伝子治療を受けていたとの情報もありますが、詳細は不明です。北の湖親方の頭の中には「命より仕事を優先させる」という強い意思があったのでしょうか。

■直腸がんと水(すい)腎症(じんしょう)の関係

 北の湖親方は、亡くなる約3ヵ月前の2015年8月に両側の水腎症になったと伝えられています。2014年の夏には膀胱がんが見つかったそうですが、直腸がんと膀胱がんの2つのがんが重複したのでしょうか。また水腎症の原因として直腸がんだったのか膀胱がんだったのかは分かりません。

 そもそも水腎症とはなにか。消化器系のがんの多くは、最終的にがん細胞がお腹じゅうに散らばって、がん性腹膜炎を起こします。その時に、がん細胞の塊が後腹膜腔という場所にある尿管をも巻き込み、尿管が閉塞することがあります。するとその上流にある腎臓の出口の尿を貯める場所である「腎盂(じんう)」が大きく腫れ、さらには腎臓全体も及び腎臓が機能しなくなることがあります。そのような状態を水腎症といいます。

 

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