NHK連続テレビ小説「あさが来た」は、毎週平均24%近い高視聴率をたたき出しています。筆者もしっかりはまって、朝から主題歌を口ずさんでいます。
人気の理由はさまざまあるでしょう。主人公、あさを演じる波瑠のすがすがしさ、あさの夫の新次郎役の玉木宏の軽妙さ、姉はつを演じた宮崎あおいの名演…。
芸能評論家の肥留間正明氏が、このドラマのあるポイントを指摘してくれました。「このドラマ、肝心のところは、ほとんど立ち聞き、盗み聞きで話が進むんですよ」
目からうろこでした。そう言われてから、見ていると、確かに、立ち聞きによって話が動き始めるのです。今週も五代友厚が新次郎にあさの東京行きを持ちかけるシーンでも、あさが立ち聞きしていました。
肥留間氏は言います。「立ち聞き、盗み聞きはあまり気分のいいものではない。このドラマは面白いのに、そこだけは気に入らない」と。
見ていると、本当に気になって仕方がありません。ワンパターンと思うほどの頻度なのです。関係者の方、ご一考いただけないでしょうか。 (F)