【あの有名人から学ぶ!がん治療】やしきたかじんさん、胸腔鏡で11時間長時間手術 (3/4ページ)

2016.01.14


長尾和宏先生【拡大】

■食道がんを早期発見するためには…

 食道がんは消化器系のがんの中でも、膵臓がんと並んでたいへん厳しいがんです。自覚症状が出た時にはすでに完治が望めないことが多いのです。酒もタバコも長年嗜んでいる人ならば、自覚症状が無くとも定期的に「食道がん検診」を受けることが早期発見の道でしょう。

 通常の上部内視鏡検査は主に胃がんを発見する目的で行うので、食道も観察しますが、極く早期の食道がんは見逃す可能性があります。そこでがんセンターなどでは、ハイリスクの人のみを対象とした検診を行い、完治可能な食道がんの早期発見に努めています。もし早期発見できたならば、内視鏡で切除できる食道がんもあります。ただしそのような症例は稀で、一般の診療所ではほとんどは発見された時にはすでにかなり進行していることが多いのが実情です。

 さて、たかじんさんは、2011年10月頃から体調不良と心臓病を疑うような胸痛があったとのことです。持病の「狭心症」かと思い診察を受けましたが、狭心症の治療をしても症状が治まらなかったそうです。これは、既にある程度進行した食道がんがあったことを意味します。食道には胃や大腸と違い漿膜という外壁が無いため、粘膜面から奥に潜ったがんはリンパ節に容易に転移します。それが食道がんの治療成績が厳しい一因です。

 いずれにせよ、胸痛≒心臓疾患とは限らないことを覚えておいてください。肋間神経痛のこともあれば、胸膜炎や肺がんのこともあれば、進行した食道がんの場合もあります。また、食道がんの自覚症状と言えば「ものが詰まる」感覚が有名ですが、こうした症状があってから受診された人は大変厳しいことが多いです。

 

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