【今だから明かす あの映画のウラ舞台】宣伝も“仁義なき戦い” 「抗争」広島に潜入し資料収集 (1/2ページ)

2016.02.26

当時の騒動を伝える夕刊フジの1面。「完結篇」の公開時に起きた
当時の騒動を伝える夕刊フジの1面。「完結篇」の公開時に起きた【拡大】

  • <p>「完結篇」(ブルーレイ発売中、4700円+税、販売:東映、発売:東映ビデオ)</p>

★実録編(上)

 1970年代、映画界を席巻した“実録もの”。ヤクザの抗争劇をリアリティーたっぷりに描く作品がブームを巻き起こした。東映の元宣伝部長、福永邦昭(75)が“仁義なき”宣伝を裏側を明かす。

 ◇ 

 福永は入社10年目で、宣伝マン冥利に尽きる映画に出会った。「仁義なき戦い」(73年)。原作は美能幸三の獄中記を飯干晃一が「週刊サンケイ」で連載した同名小説。戦後間もない広島のヤクザの抗争劇をドキュメンタリー・タッチに活写した。「脚本を読んでこれまでの東映映画の“仁義”を“なき”にした内容にイケると思った」

 福永は、宣伝も徹底的に“実録”で押し通そうと広島に。だが、現地はくすぶり続けるヤクザ抗争にピリピリ。地元マスコミは「暴力追放キャンペーン」の真っ最中で映画どころではなかった。

 「ツテを頼り、やっと地元紙の資料室にもぐり込み、事件の記事を見せてもらった。当時はコピー機もないからこっそり撮影。紙面は小説よりもはるかに迫力があった」

 この資料は、作品のイメージを記者に伝えるため配られるなど、宣伝戦略上大いに役立った。

 時期的にもはまった。前年には浅間山荘事件がテレビで中継され、マフィア映画「ゴッドファーザー」や「バラキ」の暴力シーンが話題だった。

 「日本中が暴力に敏感だった。大ヒットし、計9本製作された。今でも政治やスポーツの抗争シーンでは♪ズンズンズンズン…という音楽と『仁義なき××』というフレーズが使われる。ひとつの社会現象となった」

 

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