【今だから明かす あの映画のウラ舞台】アニメ編(中) 「太陽の王子」製作で労使大闘争に 高畑勲、宮崎駿の退職は本当に残念だった (1/2ページ)

2016.06.10

旧東映動画のメンバーだった宮崎駿監督
旧東映動画のメンバーだった宮崎駿監督【拡大】

  • <p>「太陽の王子 ホルスの大冒険」(DVD発売中、5000円+税、発売元:東映ビデオ 販売元:東映)</p>
  • <p>長年キャラクターとして愛されてきたペロ</p>

★アニメ編(中)

 今年創立60周年の「東映アニメーション」(旧・東映動画)は数々の長編アニメを生んできた。中でもアニメ史上、傑作といわれた「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968年)と「長靴をはいた猫」(69年)の宣伝を担当したのが当時20代の福永邦昭だった。

 日本ではかつて漫画を動かす映像を動画と呼んでいだ。50年代、ディズニーの「白雪姫」「バンビ」「ピノキオ」などが次々と公開され、大ヒット。これに目を付けた東映は“東洋のディズニー”を目指して、本社創立5年後の56年、「東映動画」を設立した。

 「発足当初は試行錯誤の連続だったらしい。それが2年後には日本初の総天然色長編『白蛇伝』、さらにその2年後に『少年猿飛佐助』、創立10周年には『安寿と厨子王丸』といった作品を次々と製作した」

 そして「太陽の王子」が生まれた。北欧を舞台に壮大な神話的世界を繰り広げる作品は、スタジオジブリで活躍する高畑勲監督のデビュー作であり、宮崎駿監督も場面設定などを担当。声の出演に市原悦子、平幹二朗らが名を連ねた。セル画15万枚を使い、完成まで1年の予定が足掛け3年。これにより労使の大闘争に発展した。

 「高畑、宮崎ともに組合の闘士。赤字続きの東映動画を存続するか否かの騒ぎにまでなった。そのとき、当時の大川博社長の『長編動画は東映の良心。動画の火を消すな』の一声で事態は収拾された」

 

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