Wink「淋しい熱帯魚」などの名曲を生み出してきた作詞家の著者が、トルコ人の元夫と過ごした13年間のすさまじい夫婦生活を赤裸々に告白する。タカられ続け巨額な借金を背負った上、離婚直前にはネットに中傷を書き込まれたり。それでも「後悔は1%もない」、と。“破婚”の経験を生きる糧に換えた実体験物語だ。 (文・金正太郎)
−−元夫の結婚は金目当てでは
「確実に愛情があった、そう私は思っています。だから、人にとやかく言ってもらいたくない。水が高い所から低い所に流れるように、お金は流れていくもの。私は稼いでいるわけだし、だまされているという気持ちはありませんでした。私の中には『女は男に食わしてもらう』という概念はないですが、でも、元ダン(元夫)のお金に対する不信感は最後まで拭えなかった」
−−エヴァンゲリオンのオープニング曲「残酷な天使のテーゼ」が大ヒット
「だから経済的には困ってなかった。億単位で入る年もありました」
−−元夫にはいい面もあったのでは
「愛もさることながら、面白いっていう気持ちが強かったですね。彼がお金がらみのトラブルを運んでくる。そのたびに振り回されて、気持ち的にも状況的にも平穏じゃないんです」
−−借金の口実がすごい
「手を替え品を替え、いろんな口実を言ってきましたね。最後の5年間はホテル建設や仕事のこと。そこでも裁判だの裏金だの、建設費、人件費、いろいろ。だまし取ろうというのではなく、単純に甘えれば何とかしてくれるという“保険”だったと思います」