「人気投票では3人にまったくかなわないけど、2番目に好きなメンバーを選ぶ投票だったら、きっと1番になれる」−象徴的なこの言葉で知られるビートルズのドラマー、リンゴ・スター(76)が3年ぶり4度目の来日公演で元気いっぱいのパフォーマンスを見せた。
ビートルズ時代の「マッチボックス」で幕を開け、「イエロー・サブマリン」では観客と大合唱。途中、豪華なバンド仲間による80年代ヒット大会の様相に。TOTOのギタリスト、スティーヴ・ルカサーの「ロザーナ」「アフリカ」で盛り上がり、Mr.ミスターのベーシスト、リチャード・ペイジが「キリエ」を再現、サンタナのキーボード、グレッグ・ローリーが「ブラック・マジック・ウーマン」で泣きのメロディーを響かせる。
いずれも完成度が高いが、その真ん中で、リンゴが太陽のように明るい笑顔を見せ、何度もピースサインを見せた。