【長尾医師の平成人間臨終図鑑】川島なお美さんの死から一年 胆管がん治療は間違っていたのか? (1/3ページ)

2016.11.24

長尾和宏医師
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 先週は、胆管細胞がんで亡くなった平尾誠二さんの生きざまをご紹介しました。

 同じがんで昨年亡くなったのが、女優の川島なお美さんでした。先週、胆管細胞がんは50代クライシス? と書きましたが、平尾さんは53歳で旅立たれ、川島さんも54歳での旅立ちでした。2015年9月24日のことです。昨年、私もこのZAKZAKで書きましたが、川島さんの治療法の選択に関しては、医療界では賛否両論が飛び交いました。当時はまるで、蜂の巣をつついたような騒ぎでした。川島さんが亡くなって1年が経った今、あらためて彼女の治療の経過を、川島さんと夫の鎧塚俊彦さんの御著書『カーテンコール』(新潮社刊)を参考にたどってみることにします。

 《がん発覚》

 川島さんは13年8月の人間ドックでPET−CT検査を受け、肝臓の中の胆管の部分に小さな腫瘍が発見されました。子宮がんや胃がんなどと違い、肝臓にできたがんは、開腹してみないと悪性かどうかわからないので、手術をしながら検査に出しましょうと医師は提案しましたが、本人は拒否をします。仕事に穴をあけてはいけないという思いも強かったようです。腫瘍発見後すぐに、あれほど大好きだったワインを断ち、食生活を変えられています。ちなみにワインと胆管がんの関係は不明です。一般的にお酒は少量なら薬で、多すぎると毒になりがんの原因になり得ます。

 《治療に迷う》

 手術以外の方法で治せないものかと、川島さんは様々な病院を訪ねて回ったそうです。「がんもどき理論・がん放置療法」の近藤誠医師のもとも訪ねていたようです。そのときのことを、彼女は著書でこう書かれています。

 「切る必要はありません。きっとがんもどきです。様子を見ればいいでしょう」と言われるかと思いきや、意外な答えが返ってきました。

 「胆管がんだとしたらとてもやっかいだね。2、3年は元気でいられるけど、放っておいたらいずれ黄疸症状が出て肝機能不全になる。手術しても生存率は悪く、死んじゃうよ」−言葉が出ませんでした。(中略)固まっているとすぐさま先生が言いました。「でも肝臓は強い臓器だからね。80%以上腫瘍が占めるまではなんともない。ラジオ波がいいよ」

 この近藤医師の言葉に、川島さんは希望を見出し、大学病院を訪ねます。しかし、大学病院の医師はこう突き放します。

 

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